こんにちは
今日のモノprixへようこそ。
管理人の篠塚です。
今回の記事は、2019年12月に発売され、1年で8万台が売れたと言う超人気の弁当箱炊飯器の紹介です。
温かい方が美味しいものは、やはり温めたい…という気持ち
以前、小生が某メーカに奉職していた時、日本の地方都市に在る工場で管理業務を受け持っていました。その街は、小生が勤務していた企業のいわゆる「企業城下町」で、その企業に関わる人や会社が数多く集まっていました。
協力工場と呼ばれる、それも従業員数が20名以下の小さい下請け企業に行くと、時間によっては様々な食べ物の匂いが充満していることがあります。その現象は、冬になると顕著です。冬場は非常に寒くなる地方であるため、下請け企業の工場内には大概大きなストーブが置いてあります。匂いの元はストーブの周辺にあります。ストーブでお弁当を温めているのです。
従業員達が出社した時は、お弁当は更衣室やロッカーに置いてあり、寒い地方なのでそれらは冷え切っています。仕事が始まり、10時ごろに小休止を入れる企業が多く、その時に更衣室やロッカーからお弁当を持ってきてストーブの周辺に置くんですね。お弁当は熱されて、中の食材が美味しそうな香りを発するわけです。ただ様々な種類のお弁当が温まってそれぞれに固有の香りを発するものですから、工場内にはそれがミックスされて実に不思議な匂いが充満します。冷え切ったお弁当より温かいお弁当の方が美味しい!それは多くの方の共通の思いだと思います。
小生の勤務地は、従業員が700名位いる比較的大きな工場だったので食堂がありました。食堂で飲食する従業員は、温かい食事が食べられますが、お弁当を持ってくる従業員は冷たいまま食べている方がほとんどでした。中には、実験棟にある恒温槽で弁当を加熱するツワモノも居たのはここだけの秘密です。
今日ご紹介する商品は、わずか15分でご飯が炊ける弁当箱の形をした炊飯器です。炊飯時間が15分なので、昼休みが始まった時に炊飯器のスイッチを入れ、それでおかずの準備をしている間にご飯が炊き上がるワケです。炊きたてほかほかの温かいご飯で食事ができると言うなかなかのアイディア商品です。
選べる2タイプ。ご飯だけ?それともおかずも一緒に?
このお弁当箱炊飯器には2つのタイプがあります。
1つはご飯だけを炊く1段式のタイプ、もう1つはご飯を炊きながらおかずも温めてしまえる2段式のタイプです。2019年12月に前者が発売され、昨年(2020年)12月に新たに加わったのが後者です。
これらは、サンコー株式会社が発売している「THANKO」ブランドの商品です。この「THANKO」の商品コンセプトは、
日常の困っていることを面白く、役に立つ(便利に解決する)
だそうです。
この弁当箱炊飯器は、「食べたい時に炊きたてご飯が食べられる」ことを実現させるために企画され、それを実現させるために、1年の開発期間を掛け、
- ヒーターの配置
- 蒸気穴の配置
- 蓋の構造
- 加熱時間や加熱温度
を調整し、お釜の底面だけでなく側面も十分に加熱することで高速炊飯を実現したものです。
ご飯だけでも…の1段式
下の写真にある様に、本体はまさしくお弁当箱サイズで、幅240×奥行き100×高さ80mm。このサイズ感はアルミ製の調理器具メスティンですよね。そして重さは840g。この重量は、軽量のPC並かそれよりも少し軽いくらいです。
これに、お米を入れます。無洗米ならそのままでOKで、しかも浸水時間は不要です。
中の目盛りを見ながら水を入れ、電源ケーブルを繋ぎスイッチを入れれば、側面のLEDが点灯します。炊飯中は赤ランプ、保温時は緑ランプです。
お米半合なら14分、1合なら19分でホカホカご飯が炊き上がります。まさに「電気メスティン」でしょ。
ご飯を炊いている間にコンビニに出向き、おかずやインスタント味噌汁、食後のお茶やデザートなどを準備すれば、それはもう定食です。
食べ終わったあとは、本体ごと丸洗いできるので清潔です。
たとえ職場であっても、無洗米とペットボトルの水を準備すれば…、いつでもランチタイムにホカホカご飯が食べられるというのは、チョト頑張っちゃう気分になれるかもしれません。水でなくても、お茶で炊いたら茶飯が出来ますし、昆布茶や梅昆布茶で炊くのもまた一興です。
製品そのものは、発売時は白一色でしたが、2020年9月に桜色・藍色の2色が追加発売されています。
ご飯もおかずも…の欲張りな2段式
これまでご紹介した1段式が発売された1年後の、2020年12月に再びサンコー株式会社はやってくれました!「お米もおかずもこれ一台!2段式超高速弁当箱炊飯器」というコピーで、さらに進化した商品を発売したのです。
おかずトレイが追加されたことで、幅240×奥行き100×高さ113mmと高さが33mm増えており、重さも877gと37g重くなっています。
しかし、寸法や重量増大と引き換えに素晴らしい機能が追加されています。おかずトレイに食材を入れて炊飯窯の上にセットすれば、炊飯時に出る水蒸気で加熱し炊飯と同時に調理が可能です。このトレイは最大400mlまでの分量が入り、カレーやどんぶりの素などのレトルト食品を入れて温めたり、餃子や野菜を入れて蒸すことが可能で、おかずの幅がグンと広がるのです。
もちろん、中蓋とおかずトレイを抜いてご飯だけを炊く事も可能です。1段式の弁当箱炊飯器が「電気メスティン」なら、2段式はさしずめ「スーパー電気メスティン」だと思います。
本体ごと丸洗い出来るのは1段式と同じで、こちらも清潔に使えます。
レトルト食品を温めておいて、炊きあがったご飯の上にダバ〜っと掛ける。あ〜、何てお下ふぃんなんでしょ。でも、美味しいんですよね。また、蒸すというのはヘルシーな調理法の一つでもあり、食も健康も…と両立させたい方にはオススメです。
それと、おかずの食材も自分で調理するとなると…レトルトカレーや丼の素を使って1食100円位+お米&水代で済ますことも可能です。そうすれば、外でお弁当類を買うより圧倒的にコストが抑えられます。この差は決して小さくありません。週に3〜4回ほど使えば2ヶ月ほどで、この弁当箱炊飯器の元が取れると思われます。
職場でのランチだけではなく、家庭でも広がる使い方
炊飯器でご飯を炊くと、浸水時間のほかに30分ほど掛かります。この弁当箱炊飯器なら浸水時間要らずで、半合なら14-5分、1合でも19-20分で炊きあがります。この特長を職場のランチに限定してしまうのは勿体ないことです。
仕事から帰って、
「あ〜、メシ作るのマンドクセ…」
みたいな時でも、すぐに炊きたてご飯。着替えて、買って帰ったおかずを温める間に食事の準備が済んでしまいます。
株式会社サンコーのサイトに、プロの料理家が本商品を使ったレポートがあります。ご一読下さい。
・美味しいごはんが好きな人、とにかく炊きたてが食べたい人に使ってもらいたい。<小池理雄氏>(五ツ星お米マイスター)
・”仕事や勉強をしながら机の隅で炊飯”という今までは考えられなかったことが実現できてしまいます。<秋元薫女史>(料理研究家、米・食味鑑定士、ごはんソムリエ)
また、公式サイトでは、炊き込みご飯やスパゲティナポリタンのレシピや、使い方の動画が公開されているのでご覧下さい。
食は生きるチカラの源泉でもあると思います。手軽に食を充実させられるのなら、この「弁当箱炊飯器」は、実に有意義な商品ではないでしょうか。
コメント